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スペイン-1

1週間ほどスペインへ建築探訪旅行に行ってきました。

まずはバルセロナ。天才ガウディの残した作品を紹介します。

 

『グエル公園』

グエルさんがスポンサーとなった、ガウディ最初の都市開発プロジェクトです。

約20haの土地に、当初60戸の住宅を建設する予定でしたが、グエルの死により計画は中断され、

美しい公園だけが残ったそうです。

大きな広場のまわりには、破砕タイルで彩られた波打つベンチ。

斬新的なデザインばかりに目を奪われますが、ちゃんと機能的なデザインとなっています。

背もたれ部分の微妙な曲線は、人の背中の型取りをして、座ったときにシックリ背中とベンチがなじむよう

に工夫されています。

また、所々にあいている穴は、座ったときに風通しをよくして涼しくするのと、裏に雨水が流れて下に落ちる

ようになっています。

そして、この広場の真下には、ドリス式の列柱が。

この柱、ただの柱ではなく、中に排水管が埋込まれており、上部の広場から流れてくる雨水の通り道となって

います。そしてこの柱を通って落ちた雨水は、地下にある巨大な貯水槽へと集められます。

なんとこの広場は3層構造になっているのです!

天井にも破砕タイルの美しい模様が。。手間ひまかけています。

 

下の写真は、広場を下から見上げたところ。

公園のシンボルであるモザイク造りのトカゲは、水の守護者です。

なんとも言えずカワイイ。

つづいて

 

『サグラダ・ファミリア聖堂』

ガウディはこの聖堂に43年間もの歳月を費やし、着工からすでに120年。

建物全体で、キリストの生涯 「生誕」「受難」「栄光」を表しており、こてこての装飾。

この右上の写真にある人物の彫刻は、なんと!唯一の日本人彫刻家、外尾悦朗氏の作品なのです。

日本ではあまり知られていない人ですが、世界が認めたスゴイ人です。

内部は今だ完成する気配はなく、まだまだ工事中。

よく見ると柱が途中から枝分かれしています。

……

構造計算する人は大変だな~とシミジミ思いました。

 

ガウディとその時代

アントニ・ガウディの一生