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苦楽園の家~完成写真-1~

今年5月に完成しました『苦楽園の家』(リフォーム)

先日、ようやく写真撮影が終わりまして「作品」ページにUPしました。かなり凝った造りのお家です。

木々に囲われた外観。この広大な面積のお庭は『荒木造園設計』さんの施工。自然のままの風景を

そのまま持ってきたようなデザインが特徴的です。

下の写真はリフォーム前。本当に何もなく芝生だけのお庭で隣地からも丸見え状態でした。

それが、こんなにも様変わりしました!

木陰が出来、隣地からの視線も遮ることに成功。それでいて不自然でない。より自然さを出すため

芝生と下草との境界線の植え方にはこだわりました。建築もそうですが、物と物とがぶつかる場所、

境界線の処理をどう納めるかによって、仕上がりが大きく変わってきます。

木々の配置も造園屋さんと話し合いながら1本づつ植えていき、思い出深い現場でした。

左下にワンちゃんが写っていますが、ここは5帖ほどある大きな犬小屋。

リフォーム工事の際中、突然犬を飼いましたという話をお施主様から聞き、急遽ダイニングのすぐ横に

ワンちゃんスペースを設けました。寂しがらないよう、家族の顔がいつでも見える配置としています。

庭から玄関方向を見る。

こちらはリフォーム前。同じ場所からの撮影です。跡形もなく変わりました。

今回、外廻りのデザインにもかなり力を入れていまして、2重軒で陰影を出したり

深い軒下空間+テラスでお庭を楽しんだり

下の写真。こちらは元々室内だったのですが、あえて減築し外部空間へと変更しました。

ここは玄関から繋がる場所でもあるため、減築することであえて何もない「余白スペース」を作り出し

空間に余裕を持たせることで、より一層家の品格が増すと考えました。また減築することで軒の深さも

強調され、格調高い玄関廻りを演出できたように思います。

玄関を入ると大きな吹抜け空間+奥にもお庭が見えます。

元々は普通の階段がついており、そのせいで景色が塞がれ残念な玄関ホールでした。

リフォームするにあたり「どこからでもお庭が見える家」というコンセプトのもと

階段も視線が抜けるよう透け透けとし、圧迫感をなくしました。

玄関ホール。正面の木の扉は靴箱。格子戸からリビングへと入ります。

靴箱に使用した扉の板は特注品。ウォールナットの白太(白い部分)をランダムに配置し、アクセントとしました。

この模様、じつはキッチンとお揃い♪奥様がとても気に入っていたため、こっそりと収納扉にも採用したところ

扉がついた瞬間、感激されていました。

モダンデザインの和室。窓はフルオープンとなるため、お庭との一体感が楽しめます。

広縁、縁側、お庭と途切れることなく自然に繋がるデザイン。

完成写真-2へと続く・・・