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東京美術館巡りー1

先日、親戚の結婚式があり、東京へ行ってきました。
せっかくの機会なので、美術館巡り♪

目黒にある『東京都庭園美術館』
ここは、旧皇族、朝香宮の邸宅として、昭和8年に建てられた
アール・デコ様式の建物。
展示物もさることながら、建物自体がスゴイ!!
「幻の建築」「アール・デコの美術品」と称され、至る所、
美術工芸品のようなデザインで包まれた、超絶に美しい建築です。
東京都の有形文化財に指定されています。

正面玄関を入ると、ガラスレリーフの模様がある扉。
こちら、ルネ・ラリックの作品です。

近寄って見ると、超立体!!これには、かなり驚きました。
美しいですね~~

そして圧巻の大広間。 

壁面には、ウォールナット材を使用しており、とてつもない重厚感が漂っています。
写真では明るく写っていますが、実際はもう少し暗いので、さらによい雰囲気に包まれており、
80年以上も前に建てられたとは思えないほど、モダンなデザインです。

細かな部分も丁寧に丁寧にデザインされており、空間が語りかける、素材が語りかける
すべてのものが、こちらに語りかけてくるようで
圧倒的な『美』の空間に、酔いしれてしまいました。

そして、大広間に面した「次室」には『香水塔』とよばれる謎のオブジェ。

上部の渦巻き部分は、照明になっており、ここに香水をたらし、照明の熱で香りを漂わせた
そうです。また、水が流れるような仕組みにもなっており、匂い付き噴水という感じでしょうか。
なんとも、おもしろいデザインです。

ちなみに、この邸宅のデザインを手がけたのは、フランス人デザイナー、アンリ・ラパン。
見習うべきデザインが山ほどあって、私にとっては、宝の山でした。
やはり美しいデザインは、何年経っても色褪せないものですね。

こちらは、5年前に完成した新館。

パッと見た瞬間、ルイス・カーンのキンベル美術館を思い出しました。
(建築関係者なら、誰でも知ってる有名な美術館です)

アーチの連続がリズミカルで美しいですね。

そして広大な日本庭園の中には、国の重要文化財となっているお茶室がありました。

ここの屋根(庇)がこれまた凄く、『こけら葺き』と言われる木の板を積み重ねたものなのですが
その1枚1枚の板をすべて銅板で包んでおり、ビックリ!

美し過ぎる断面形状。。細かな部材の重なり、連続。日本建築が美しく見える要因の1つです。
写真をクリックすると拡大しますが、棟部分は、もう~ため息ものの納まりとなっています。

こちらのお茶室は立礼席。(椅子式の茶席)

机の脚が竹でできており、なんとも可愛いデザインでした。

美術館巡り~第2弾へと続く。。