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庭園の照明を考える
昨年夏に、某自動車メーカーが所有する古い建物を改修するにあたり
照明デザインを担当させていただきました。
間接照明のボワットした光が、とても幻想的で想像以上に美しく、社長さんにも高く評価して
いただき、今度は庭園の照明もお願いしたいと。。
小さなお庭なら、快くはい!と難なく引き受けるのですが、ここのお庭は広大な日本庭園。
ちょっとハイレベル過ぎないですか・・・。
通常、ここまで広い本格的な日本庭園の照明をデザインするとなると、専門の照明設計の方に
お願いするのが一般的なのですが、頼まれた以上はなんとかしなくては・・・。
庭の図面があるわけでもなく・・・どうしよ・・・
木を美しく見せるライトアップの方法・・・どうしよ・・・
あーーわからない>_<
ということで・・・
建築現場で使う裸電球に、筒状の覆いをかぶせ、なんちゃって庭園灯をいくつか作成。
そして夜の庭へとレッツゴー!
イメージは『幻想的でカッコイイ夜の庭』
庭園に関しては、詳しい照明のノウハウなどよくわからないので、ここはイメージ1本勝負!
工務店社長と電気屋のおっちゃん2人に協力してもらい、実際に色んな場所へ照明を動かし、
どの木を照らせば、カッコよく見えるのかを、地道に検討していきました。
実践あるのみですね~
上から照らすようなライティングは、周辺一帯が明るくなり過ぎて「防犯灯」みたいなイメージと
なって、かなりイマイチでした。
すべてが明るく見え過ぎてしまうのは、今回イメージとかけ離れてしまうためNG。
どれだけ、イメージに近いライティングができるか。
私たち設計者の仕事には、決まった答えというものがありません。
あくまでも、その人その人の感覚的なイメージでしかないため、そこが難しくもあり、面白い仕事
でもあるのです。
この地道な努力が、成功しますように。