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障子~其の2~
2ヶ月ほど前に、『障子』についての連載記事を始めようと、
張り切って第1話だけ書いたのですが・・・。
3日坊主までもいかず、1日坊主で終わってしまいました(笑)^^
少し言い訳をすると、
昨年の年末から、図面・図面・図面に追われており、
現在も、ありがたいぐらいに忙しい状態に陥っています(汗)
忙しい時期って、なぜかいつも重なるんですよね~~
さて、今回、ようやく第2話です。
うちの事務所では、『障子』を使う頻度が、結構高いのです。
そのせいもあってか、徐々に、組子(桟)のデザインに凝り始める
ようになりました。
第1話から少し進歩して・・・
桟を2本並べた『吹き寄せ』のデザインに凝り始めました。
窓にカーテンをつけたくないという、お施主さまからのご要望もあり、ほとんどすべての窓に
障子を取り付け、部屋と部屋との間仕切りも、障子にしました。
桟を2本並べた『吹き寄せ』のデザインは、どこか華やかな雰囲気を演出してくれます。
床には、ヒノキを使用しているため、これも明るく華やかな印象を強く感じさせ、
どこかしらホンワカ優しい『和』の雰囲気が漂います。
壁の色も、結構濃いベージュ色にしたこともあり、落ち着いた雰囲気です。
ちなみこのお家は、リフォームです。リフォーム前の写真はこちら↓
同じ部屋の写真なのですが、窓の形状も変えたため、跡形もなく・・ですね。
昭~和~な雰囲気が満載です。
南向きの窓がついているにも関わらず(2階です)暗い!!
そして、こちらは違う物件での障子の事例。
天井まである、大きな障子が迫力満点です。
先ほどに引き続き、『吹き寄せ』のデザインにはまっている時期ですので
当然、障子は桟を2本並べたデザインです。
この時期は、これ以外のデザインは考えられなかったほどに、惚れこんでいました(笑)
ここのお家は、障子を使いながらも、少し「洋」の雰囲気を入れ込んでいます。
床には『タモ』を使用しました。
タモは、とても堅い木ですので、傷がつきにくいという特徴があります。
先ほどの、ホンワカしたヒノキの空間とは、まるで雰囲気が違うかと思います。
壁の色も、限りなく白に近い色を選びましたので、カッチリ爽やかな印象です。
人間の目って、ホントに不思議で、触ってもいないのに見ただけで、
材の柔らかさ・堅さ、軽い・重いなど、瞬時に判断できるんですよね~
不思議ですよね~
そのため、なんちゃら風などのハリボテ材料を使ってしまうと、空間も一気に貧相なもの
へとなります。要注意です。安かろう悪かろう・・・なのです。
障子に挟まれた廊下。
障子を開けると、和室と洋室が一体の空間となります。
障子を閉めて、和室だけの落ち着きある空間。
和室だけは、ベージュ色の壁にしました。
そして、和室側の障子をすべて開け、洋室側の障子を閉めると、
廊下を縁側的な空間として使うことができます。
建具の開け閉めだけで、空間が様々に変化するって、結構、楽しいものですよ。
『障子』は、閉めても光を通すため暗くならない。そして、軽い。さらに、断熱性能もある。
と、3拍子揃った優秀な建具だと思っています。
そんなこんなで、現在計画中の物件も、障子をたくさん使っており、
組子(桟)のデザインを考えるときが、至福の時間となっています。
第2話は、華やかさを演出する組子デザインの事例でした。
第3話も、お楽しみに~