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雅な遊び

先日、京都祇園の某有名天ぷら屋さんで、食事を楽しみながら
『投扇興(とうせんきょう)』という雅な遊びを楽しんできました^^

扇を投げて的に当て、得点を競う、という単純明快なゲームなのですが、
これがなかなか当たらない・・・。
扇をまっすぐ遠くへと飛ばすのは、思いのほか難しかったです。

結局、3回投げてすべて当たらず、結果は0点>_<
しかし、カワイイ羽織物を着せていただき(結構重い・・・)
昔の人になった気分を楽しめました。

このゲーム、扇や的の落ち方で、とても素敵な名前がついています。

『花散里(はなちるさと)』 

これは、的に当たって下に落ちたけれど、落ち方が美しくないため0点

『浮舟(うきふね)』 

扇の上に、的が乗っている!スゴイ!20点

『乙女(おとめ)』 

こんな奇跡的なことが・・・ 65点

そして最後は、100点満点の『夢浮橋(ゆめのうきはし)』 

これは美しい形ですね~

と、こんな感じで54種類ものパターンがあります。

また、今回とても勉強になったのが
平安装束を扱う「黒田装束店」の若おかみによる貴重なお話し。
平安装束とは、あまり一般的には馴染みがないと思いますが、
葵祭、時代祭で使う衣装や、十二単(じゅうにひとえ)などの衣装のことです。

今年の時代祭りで使う○○の衣装は(今はまだ極秘だそうです)、30年ぶりぐらいに
新しく作り変えるそうで、その端切れも見せていただきました。

また、こんな素敵な扇も♪♪

色にまつわるお話しや、昔の人のお化粧の話など・・・

宮廷の方が使っていた口紅は、丸1日は絶対に取れなかったそうですが
なんと!それと同じ原料を、最近クリスチャンディオールが使い始めたそうなのです。

なんともビックリな話しの連続で、終始、目をまるくしながら聞いていました。

日本の文化は、本当に奥が深いものですね。
まだまだ知らない世界がたくさんありました。