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homify掲載
築30年の住宅を、スケルトン状態から全面リノーベーションした『浜寺の家』。
「家飲みに最適なスペースを持つ住宅BEST5」というタイトルで、
建築・インテリアデザインの記事を掲載している「homify」サイトに掲載されました。
『品のいい大人の空間』

こんなコメントをいただきました。
『開放感のあるモダンな和風住宅として、インテリアは和の情緒と落ち着きを感じさせる品の
いいスタイルです。ダイニングテーブルは無垢材の一枚板を使用したナチュラルかつ高級感の
あるもの。まるで料亭のような上品な雰囲気の中、夫婦で、親子で、または友人と、しっとり
お酒と会話を楽しむのにぴったりのスペースです!』
私自身、お酒が好きということも影響しているのでしょうか。
無意識のうちに、
お酒を飲みたくなるような空間造りをしてしまっているのかもしれませんね(笑)
ダイニングテーブル上の照明は、信楽焼きの手造り品です。
栗みたいな形がとっても愛らしく、お施主さんとハシャギながら一緒になって選んだことが
思い出として残っています。
ダウンライトは、いまや一般的な照明器具として頻繁に使われているのですが、このあたりの
仕事から徐々に、上から照らすダウンライトだけで、本当に心地よい空間が造れるのだろうか?
と疑問を持ち始め、ダウンライト以外の光のあり方を研究し始めました。
窓の横に灯る優しい光。
すべての場所を明るく煌々と照らすのではなく、明るいところ、暗いところ、とあえてメリハリを
つけることで、陰影がつき、空間に奥行きが生まれます。
天井面にもうっすらと光が反射し、なんともいえずしっとりとした雰囲気を醸し出しています。
こちらは、手漉き和紙で作られた照明器具。
手漉きならではのボワボワとした質感が、とてもよい雰囲気です。
天井面に張った『葭(ヨシ)』の素材感を、より引き立たせる仕掛けと
して、下から照らす光を考えました。
照明器具ひとつで、空間の印象はよくも悪くもガラリと変わります。
次回は、建築雑誌に紹介された照明配置の事例をご紹介したいと思います。