blog

カテゴリー:

ブログ

伊勢神宮紀行ー1

ずっと以前から行きたかった、伊勢神宮へ。
朝の神聖な空気感を、どうしても体感したかったため、夜中の3時半に出発、
朝6時前には到着、という強行ツアーで行ってきました。
やはり朝1番は、空気の質が全く違うものですね。

なかなか言葉で表現するのは難しいのですが、早朝はすべてが静まり返り、空気がピーン
と張りつめています。この広大な敷地の中で、木々の揺れる音、水の音、鳥や虫の鳴く声、
自分が歩く砂利の音しか聞こえず、神聖な領域に足を踏み入れてしまったのだ、という緊
張感が漂いました。すべてが新鮮な雰囲気です。
7時半頃になると、徐々に参拝者の数も増えていき、空気の質がいつもと同じ日常的なも
のへと変わっていきます。
この季節は、朝5時~7時ぐらいが一番の神聖な時間帯なのでしょうね。
とても貴重な体験を肌身で感じました。

<内宮> 風の神を祀る別宮 『風日祈宮(かざひのみのみや)』

分厚い萱葺(かやぶき)屋根が特徴の『唯一神明造り(ゆいいつしんめいづくり)』の建物です。
萱葺(かやぶき)屋根というと、分厚くて、どこかモッチャリとしたイメージがあるのですが、
ここの屋根は、頂部と軒先とで厚みが違い、エッジもシャープに切り取られ、シャキっと洗練
された印象を受けました。木材はすべてヒノキを用いており、敷地内には朝露の影響でしょう
か、ヒノキの匂いが立ち込めていました。

ヒノキは、そのすべすべとした質感がとても美しく、また匂いにも気品があるため、
神聖な建物にはとてもマッチします。
肌で感じる空気だけでなく、匂いまでもが新鮮です。

美しいプロポーションの『五丈殿(ごじょうでん)』

屋根の勾配が急な方が、美しプロポーションになるのかな、ということが
徐々に実感として沸いてきました。
この建物は、天候の悪いときにお祓いや儀式を執り行う際、利用します。
また、建物の長さが5丈(約15m)あることからこの名前がついたそうです。

<内宮> 『御稲御倉(みしねのみくら)』

神宮内で育てられた稲を保管しておく蔵です。
神宮内では、お供え用のお米だけでなく、50種類以上の野菜や果物、
塩なども作っています。

屋根の上に乗っている丸太のようなものは、鰹木(かつおぎ)というのですが、木口はすべて
金色に着色されており、朝日が当たると、神々しく光輝いていました。
この蔵も、大きすぎる屋根がなんとも言えず、カワイイですね。