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セルロースファイバー

今日は、西宮のとある現場でセルロースファイバーの施工を見学しに行ってきました。

セルロースファイバーとは、新聞紙でできた断熱材のことです。(見た目は紙クズみたい)

まだあまり一般的には知られていないようですが、なかなかのスゴ物です◎◎

一般的に使われているグラスウールなどとは桁違いに断熱効果が違い、調湿機能も抜群。

シロアリやゴキブリも一切こないそうです。

壁一面に透湿シートを張り、その中にホースでセルロースファイバーを充填していきます。

細かい部分にも隙間なく入っていくため、家まるごとキッチリと断熱材で包みこむことができます。

一旦、こういういいものを見てしまうと、次回からも使いたくなります。これは相当いいですよ~◎◎◎

さて、ここの現場なのですが

私が一から設計した住宅ではなく、元々は違う設計士の方が設計した住宅でした。

ひょんなことから図面を見せていただくことになり、見てみると全部1/100のスケールの図面しかなく

デザインや納まり、使い勝手等もまったく考えられておらず、建売住宅並みのマンガみたいな図面しか

ありませんでした。

建売住宅ならこういったことはよくあることですが、ここのお施主さんは、とってもとってもこだわりのある

方で、構造材、床材はすべて無垢材、しかも海外ものは一切ダメで、すべて国産で揃えること。

壁や天井も調湿するものでないとダメ…等々、各位に渡って徹底したこだわりぶりでした。

当たり前ですが、何も考えていない工務店や設計士とは、考えが合うはずもなく、毎回毎回ケンカとなり、

困りに困って私にバトンタッチされたというわけです。

すでに、上棟していましたのでさすがにプラン変更はできませんが、内部はこれからガラッと変わります^^

最初は、和室のデザインだけするつもりだったのですが、図面を描いていくにつれ、通常ではありえない

ような問題が数多く発生し、すべてのデザイン&納まりを検討することとなりました。

ユニットバスが入らない、バルコニーの防水高さがとれない、窓に手が届かず開けれない、照明が梁に

当たって取り付けできない…等々。。

あのまま、向こうの設計士&工務店に任せていたら、とんでもないことになっていました。オソロシイ・・・

お施主さんも、人生最大の買物を最悪の工務店にひっかかってしまったと、大いに嘆いていました。

みなさんも、工務店選びは慎重におこなってくださいね。