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山野草

今日は宝塚にある園芸店に、植物を買いに行ってきました~。

阪急宝塚線の「山本駅」周辺は、園芸店が目白押し!駅周辺には

大きなお店が30店舗以上あるのです。何か植物が欲しいと思ったら

迷わずここですね~。とにかく置いている数がスゴイスゴイ。

迷いに迷ってしまうぐらい豊富な品揃えです。

豊富な品揃えと言っても、私の場合、いつも見るコーナーは決まっていますが^^

『盆栽』、『山野草』がお気に入り♪

盆栽はいつ見ても、不思議な魅力にあふれています。小さな鉢植えの中に、

ひとつの世界が出来上がっていて、木のもつ性質や立ち姿までが見事に凝縮還元。

何時間見ていても飽きません。。本当にすばらしい芸術だとシミジミ思います。

さて今日、山野草の中で特に目を引いたものがありました。

小さな小さな花をつける、『シラタマホシクサ(白玉星草)』という植物です。

茎の直径は2mmぐらいで、名前の通り本当に細~い草のようですが、先に

ちょこんと白くて丸い花がついていて、めちゃくちゃカワイイのです。

雑草かな?と思えるぐらいインパクトの弱い植物ですが、このはかない感じが

とっても心を揺さぶられました。見た目は、線香花火に似ています。

線香花火は最後に玉が膨らんで、そしてポトッと落ちて…。ミョーに寂しくなり

ますよね。でも静かに消えていくから、その生き様までもが美しく見えてくる。

注:線香花火は生きていませんが…^^、でも私には静かなる人生を物語って

いるように見え、無常な世界観さえ感じるのです。

そうだ!『無常観』と言えば!!

日本画家の東山魁夷さんの絵ですよね~。

長くなりそうなので、この続きは次回のコラムに掲載しますが、彼の描く絵の

解説でとってもしびれた文章がありますので、また掲載します。

話が違う方向にいきましたが、

山野草はどれも『主張し過ぎず、自然な美しさ』を楽しむことが出来ます。

この『自然な』というのがポイントで、私の建築観にも相通じるものがあります。

建築では、当たり前のように納まっていて違和感がないということ自体が、

本当はとんでもなく大変なことなのです。

そこに到達するまでに、周到な計算を繰り返し、ようやくひとつの答えにたどりつき、

その結果、自然な形が生み出されるものなのです。

自然すぎて、お施主さんはまったく気づいていませんが、私にとっては、気づかない

ことこそが密かな楽しみでもあり、うれしさでもあるのです。