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ザ・職人技!

先日、三重県伊賀上野へ行ってきました。

伊賀は伝統産業が盛んな町で、いろいろな業種の職人さんに直接会って話を聞いたり、

実演風景を見せてくれたりと、活発に町が動いています。

職業柄、やっぱり建具屋さんは外せません^^

↓『七宝組』 といわれる組子。お祝いのときなどに使われる組子です。

↓『地獄組』 の製作途中。

完成すると、絶対はずれない組子となります。

↓『四方転び』  かなり難易度の高い組子です。

四本とも桟が内側に傾いています。切り込みをいれるだけでも至難の技!

角度が非常に難しいのだそうです。しかし、上には上がいます。

極めつけはこれ↓ 『ときん組』

一見すると、シンプルに納まっているので、どこが難しいの?って思うかもしれませんが、

この組子を作る工程を見てビックリ。

タテ桟は1本の木なのですが、交点の部分は上0.1mm、下0.1mm程度の厚みでつな

がっているだけで、真ん中は空洞。ペラペラ状態です。

なので、まず、水を含ませて木を柔らかくします。

そして、丸い棒の上にタテ桟を置き、ゆっくりと開いていき、そこにヨコ桟をはめ込んでいくのです。

この組子は、建具屋さんの間でもほとんど知られていない、超スペシャルな納まりなのです!!

組子と組子が交わる、真ん中の1点に緊張感が漂います。

この組子で障子を作ったら、かっこいいだろうなぁ~と夢が膨らみます^^