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和モダン設計の秘密‐2 ~外観で差をつける和モダンデザインのコツ~

こんにちは~建築家の傳寶(でんぽう)です。

今日はお家の顔ともいえる『外観』についてお話していこうと思います。

「外から見ただけで、なんとなくそのお家の間取りがわかってしまう」

道を歩いていて、こんなことを感じた経験ないでしょうか?

1階は道路に面して大きな窓だからLDK、上の階の窓は個室かな。

家の間取りに合わせてなんとなく窓を配置すると、こういったよくあるデザインの外観となってしまいます。

 

01.外から間取りのわからないデザイン

窓の配置からすると3階建て!?

いえいえ。じつは2階建てのお家です。

道路に面して一般的な高さの窓をつけると、中が丸見え。

一日中カーテン閉めっぱなしという悲しい現実が待っています。

そこで天井付近に窓を取り付ける『高窓』を採用し、さらに連続的に窓を

設けることでスッキリとした印象の外観へ。

光や風を取り入れつつ、家の中が丸見えとならないような工夫です。

 

02.窓の存在をなくす『格子』

よくあるお家は、外から見ると窓!窓!窓!のオンパレード。

『格子』を効果的に用い、窓自体の存在をなくすことで高級感のある外観に。「和モダンデザイン」の始まりです。

もちろん「外から間取りのわからないデザイン」は共通事項。

この大きな格子の内側は屋根付きバルコニー。洗濯物を干しっぱなしにしていても気にならず

実用性とデザインを兼ね揃えた工夫です。

反対側に廻ってみても横長の窓があるだけで閉鎖的な家?と思われがちですが

内部はこんなにも開放的で、のびやかな空間となっています。

ちなみに窓につけた格子の上には必ず『小庇』を設け、雨から守る対策もしっかりしています。

 

03.深い軒

かつての住まいには当たり前のようにあった軒下空間。近年、軒のないお家が主流となっています。

敷地に余裕がなく、屋根をのばすスペースがないという場合を除き、うちの事務所では軒下空間を

積極的に取り入れるようにしています。

外のような中のような曖昧なグレーゾーン。室内が広がったような、外が入り込んできたような不思議な感覚。

このグレーゾーンこそが、住まいの居心地を格段にあげていく要因の一つとなっています。

また、居心地のよさだけでなく建物を風雨から守る役割も。

何十年経ってもメンテナンスを必要としない住まいを目指すなら、深い軒は必須です。

 

04.そとん壁

天然素材「シラス」を使った外壁用の塗り壁材。

メンテナンス不要、高い耐久性、透湿性が高いため湿気から家を守ってくれると3拍子揃った

素晴らしい素材。インターホンやポストを取り付ける門柱も『そとん壁』で製作。

機能性もさることながら、この圧倒的な素材感、継目がなくシームレスに続く美しさ、

20mmという厚みによる迫力感。私自身が惚れ込んだ、是非ともお勧めしたい外壁です。

 

05.傳寶慶子建築研究所が考える「外観デザインのコツ」

奇をてらったようなデザインではなく、昔からある手法を現代の形に置き換えて取り入れる。

これこそが日本の風土にあった最適な『和モダン』デザインの住まいであると考えます。

その上で、味気ないアルミサッシの窓をデザインにより上手く消し去り『木と土で出来た住まい』

をイメージさせる外観デザインを提案していきます。