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和モダン設計の秘密-1 ~和モダン設計とはそもそも何?~
こんにちは~建築家の傳寶(でんぽう)です。
これから不定期ではありますが『和モダン設計の秘密』についてブログを書いていきたいと思います。
第1回目は『和モダン設計とはそもそも何?』というお話。
日本の住まいの歴史をたどりながら、私が考える『和モダン』についての基本概念と魅力について
お伝えしていこうと思います。
01.伝統的な『和』の住まい
かつての住まいは、瓦屋根にモルタル塗りの外壁、内部は和室中心という構成で
無垢の木、土壁、障子、襖などすべて自然素材で造られていました。
光は深い軒を通して入り、風通しはよく、日本の”夏”に合わせた造りとなっており、四季とともに
自然を取り入れた形で暮らしてきました。
しかしその反面、冬は寒く家全体が薄暗い、と現代の基準から考えると断熱や気密性能においては
十分とは言えませんでした。
02.白くモダンな住まい
時代が変わり、生活すべてに洋風化の動きが見られます。
和室がなくなり、すべてフローリング張りの洋室に変わり、白い壁に大きなガラス窓。
軒の出もなくなり、四角く白く明るいお家に皆さん憧れを抱きました。
しかし、実際に住んでみるとどうでしょうか。
あれだけ明るさを求めていたはずなのに、どうにも落ち着かずソワソワ・・・。
若いときは真っ白でもよかったが、
40歳を過ぎたあたりから白が眩しく感じるようになってきました
と、ほぼ皆さん同じようなことを言われます。
DNAに深く刻まれている日本人独特の感覚は、やはり残っていそうですね。
03.『和』と『モダン』の融合
日本人の感覚を残しながらもモダンな生活をしたい
・リビングに畳コーナーや障子を取り入れる
・手触りや足触りのよい無垢の木を取り入れる
・大きなガラス窓を使いながら断熱性能を高める
・水廻り空間は使い勝手よく考える
和の伝統をそのまま引き継ぐのではなく、素材感、光の取り入れ方など
残すべきものは残しながら現代のライフスタイルに合わせる。
『和』と『モダン』がうまく融合した『和モダン』という発想が生まれました。
04.『和モダン』の魅力
『和モダン』は何と言っても居心地の良さが圧倒的だと考えます。
手触り足触りのよい無垢の木を使ったり、格子や塗り壁を使ったり。
と、ついついデザインばかりに目を向けられがちですが、じつは居心地の良さの
裏側には、技術的な裏付けが存在します。

・扉はすべて引戸を採用
・室内はすべてバリアフリーに
・家事動線はミニマムに
・細かな使い勝手は、住む人によって変えていく
デザインと技術面との両立があって初めて「上質な暮らし」を構築していくことができ
美しく暮らしやすい住まいが完成します。
また『和モダン』デザインで欠かせないのが、深い軒。

雨の多い日本では、軒がある/無しで家の耐久性、汚れの付きにくさが大きく変わってきます。
スッキリと屋根の無いデザインにも憧れますが、長い年月で考えるとメンテナンスのしやすさ
が大きく変わってくる要素でもあります。
05.傳寶慶子建築研究所が考える『和モダン』の本質
目まぐるしく世の中が変わっていく現代。その変化に寄り添いつつも、
住まいの本質は『変わらない美しさ』であり『和モダン』なのです。

・光って綺麗だね
・吹き抜ける風が心地いいね
・裸足で歩く床ってこんなにも気持ちがいいんだ
・木々を眺めていると季節の移り変わりを感じるね
こういった感覚は、今も昔も変わらず同じ。
この『変わらない美しさ』を大切にしながら、『和モダン』デザインを
傳寶慶子建築研究所は提案していきます。
③現代のライフスタイルに合う『和』の取り入れ方
では実際に、どう『和』のデザインを取り入れていくのか。実例をご紹介いたします~
