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『苦楽園の家』KLASICに掲載

建築家ポータルサイトのKLASICに『苦楽園の家』の記事が掲載されました。↓リンク参照 ↓

築15年の鉄骨造の家を大胆リフォーム。 森のような庭を楽しむための贅沢な住まい 

庭から家を見る。以前は白い外壁の洋風の建物だった「苦楽園の家」。屋根は切妻屋根で統一し、高級感ある素材で仕上げ品格ある佇まいに生まれ変わった

芝生だけで何もなかったお庭でしたが、様々な種類の木を植え起伏を設け、より自然に近づけた森のようなお庭へと生まれ変わりました。

玄関横につくった『余白スペース』としての縁側。

外部、玄関脇につくられた縁側スペース。左に見える窓は和室のもの。右側のフェンス部分に道路と繋がる階段があり、出入りする人との視線が交わるため地窓とした。深い軒の下にある縁側は使い道が決まっていない余白スペースだが、居場所のひとつになるよう軒にライトを設けた

何かをする場所という決まった位置づけはないけれど、こういった『余白スペース』があるだけで空間にゆとりや品格が生まれます。

木に包まれた大空間のLDK。

LDK。以前は、右に見える太い柱から庭と左の壁面に向かって直角に引いたラインの内側はテラスだった。テラス部分を増築して室内に入れ込み、ご要望通りの「広々としたLDK」を実現。手前、フラットな天井部分のスリットライトは板の木目に合わせて配置。洗練された印象に

天井の形状に変化をつけたり、あえて床に段差を設けるなど、空間が単調にならないよう考えました。

LDK。左の窓は森のような庭に繋がる。フラットな天井に設けたスリットライトから勾配天井の梁までまっすぐなラインが伸び、視線や意識が外へ伸びていく。画像奥、ダイニングの左側はドッグスペース。いつでも顔を見ながら過ごせる

梁の連続が美しいダイニング空間は、ペンダント照明+間接照明で照らしています。

キッチンはすべてフルオーダーで製作。

ダイニング(左)、キッチン(右)。太い鉄骨の柱は四角く覆うと存在感が出すぎると考え、八角形でカバーした。高い技術がなければできないことだが「職人さんたちが上手に仕上げてくれました」と傳寶さん

洗い物をしながらお庭が見たいという奥様の希望により、シンクは窓の前に配置。コンロとカウンターテーブルが一体と

なった大きなアイランド型のキッチンも、焼き立ての料理をすぐに提供したいというご希望を叶えたもの。

お料理好きな奥様の希望をすべて叶えたお気に入りのキッチンとなりました。

モダンなデザインでまとめた和室。

和室は外部からの視線を気にする必要がない道路側に向かって大開口している。畳から板張りに切り替わるあたりに設けた障子を引き込み戸にすることで、邪魔なものなく視線が庭へと伸びる。画像右の地窓は、道路と敷地を繋ぐ階段に面しているため視線が交わらないように計画した

木、タイル、和紙、土と多様な素材を使いながらも上手く調和がとれたように思います。

息子さんお気に入りの縁側空間。

和室から広縁、縁側と繋がる部分を見る。広縁を室内と同じナグリ仕上げの床とし、障子を開けたとき空間が分断されることを避けた。玄関脇から繋がる縁側は深い軒の下にあり、外部と内部の境界線がより曖昧に。ここは、息子さまが一番お気に入りの場所なのだとか

内と外が違和感なく繋がるようなデザインとしました。やはり大きな庇があると落ち着きますね~

お施主様から『傳寶さんの1番の思い出に残るようなデザインをしてください』と言われ、かなり力を入れて設計した案件です。

本当に素晴らしいお施主様に巡りあえ、設計者冥利に尽きます。ありがとうございました。