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金属屋根

長い間、計画を進めていました、伊丹市での新築住宅『香居』
いつも以上に、こだわりがたくさん詰まったお家となり、工事期間は1年を予定しています。
先月からいよいよ工事が始まり、元々あるお庭を残しつつ、解体工事を進めていました。

工事を進めていくにあたって、事前に職人さんや材料屋さんとの細かな打ち合わせを進めており、
屋根については、今回初めて採用するものばかりということもあって、特に入念に打ち合わせを
重ねています。
大屋根は、初の『瓦葺き』ここのこだわりについては、後日またご報告します。

そして1階の屋根は、金属葺き。
当事務所では、通常屋根には、ガルバリウム鋼板を使うのですが、今回、さらに耐久性のよいもの
をというご要望があり『ステンレス製』の屋根を採用することとなりました。
材料が変わると、今まで普通にできていたことができなくなるなど、色々な問題が発生します。

1階の屋根は、建物の3面をぐるっと廻る「寄棟」の形状となっており、角の納まり次第で見え方
が大きく変わってきます。このカドの部分、何も考えず職人さんにお任せすると、普通のよくある
屋根の納まりとなります。
私は、いつも美しい『建築』を造ることを第一の目標としていますので、このカドの納まりが、
普通であることが許せなく、こだわりを職人さんに伝えました。

すると、やはり既製品のパーツでは対応することが難しく、現場でステンレスの板を加工し
手間はかかるが、イメージに近いものはできると、試作品を作っていただきました。

屋根は、建物の中に水が廻らないようにと現実的な問題もあるため、デザインばかりを推し進める
わけにはいかず、そこは上手く微調整していただき、あとは、このカドの折り目部分が、ピシッと
一直線になるよう、曲げる練習をしておいてください、とだけ伝え、概ねこの方向で進めていく
こととなりました。

シャープさが際立つ屋根となりそうで、とても楽しみです♪
職人さんの腕に期待します!