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アーキテククツ・スタジオ・ジャパン(通称ASJ)という会社が発行して
いる月刊誌「A-Style 6月号」に、昨年12月に完成した『光善寺の家』
が紹介されました。

『和のエッセンスを取り込んだ住まい』ということで
純和風の住まいではないけれど、どこかしら『和』の優しさを感じとれる
空間をイメージし、デザインしています。
(写真をクリックすると拡大します)

『和』のよさって、単純にデザインが和風だとかそういう話ではまったく
なくて、木の温もりを感じとれたり、光の入り方を工夫したり、素材感を
少し強調してみたりと、そんなちょっとしたさじ加減で、なんとも落ち着く
空間を造りあげることができるのです。

また、格子をタテ向きに配置すると、やはり和風に見えるとよく言われる
のですが、雨の多い日本の気候を考えると、
やはりタテ向きの方が水切れもよく、横向きに取り付けるよりも、ホコリや
汚れもつきにくいという、きちんとした理由があってのことなのです。

同じように、深い軒も、建物を雨風から守ってくれますので、結果的には
建物の寿命を延ばしてくれる、というメリットがあります。

何より、軒下の少し影になっている空間があることにより
家全体の奥行感、立体感が強調され、なんとも奥ゆかしい外観を形造ること
に成功しています。じつはこの外観、超お気に入りです♪

『奥ゆかしく、軽やかな印象を与えつつも、堂々とした佇まい』
お寺のイメージに近いのでしょうか。

私のこれからの、建築に対する最大のテーマとなりそうです。
このビミョーな加減が、結構難しいのですが。。

ちなみに、ここのお家も、お施主さまご家族と一緒に、
1、2階床フローリングの塗装、外部塀の塗装と、筋肉痛になりながらも
がんばりました。
年々、体力がなくなってきているのですが、今のところ、どのお家も
パーフェクトに、塗装屋さんしてます(笑)