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障子~其の1~
うちの事務所では、『障子』を使う頻度が、結構高いように思います。
障子というと、なんとなく和室の窓についている、というイメージがあるのですが
和室に限らず、フローリングの部屋でも意外と相性がいいものです。
初めて設計したお家に、障子を使いました。
手すり格子の抜け感、障子(引戸)の開放性、なんとなくおもしろい構成の
写真だなぁ~と思い、久しぶりに引っ張り出してきました。
天井に溝を掘り込んで、建具のガイドとしています。
鴨居がついていないので、開けたとき、スッキリして見えます。
そして壁の中から、障子を引っ張り出すと。。
普段は、壁の中に隠れているため、障子があるということに誰も気づきません。
しかも、この扉、玄関とリビングを隔てる扉なのですが、そこに障子!とは
誰も想像できませんよね~
お施主さまのご要望から、ここに障子を入れることになったのですが、障子は
断熱効果が高く、しかも軽い♪ 寒さ対策には、効果抜群です。
そしてここから、障子の組子(桟)のデザインに凝り始めることになったのです。
このときは、まだ障子初心者!?ということもあってか、桟の割り付けは均等に
真四角になるようデザインしています。
シンプル&カワイイ感じで、お施主さまの雰囲気とも合っていましたので、この
お家には、このデザインでよかったと、今では思っています。
そして2件目での障子デザイン。
お施主さまは、少し大人な雰囲気&和が大好きということもあって
桟を、タテ長のデザインにしてみました。
なんとなく、落ち着いた雰囲気が出たように思います。
そして、このお家の和室は、少し気合いを入れて
雪見障子を提案しました。
下半分の障子を上にあげ、切り取られた風景を楽しみます。
普通に障子を開けると、こんな感じです。
お施主さまの持つ雰囲気に合わせて、デザインは微妙に変えるようにしています。
その人の持つ雰囲気と、デザインの好みは、呼応していますので、どういうデザインが
お好みかということは、なんとなくわかります。
これがわからなかったら、建築家失格かも・・ですね・・
障子のデザインは、まだまだ続きます。
次回に続く・・・