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牟礼の家完成

四国でリフォーム工事をしていた『牟礼の家』

先日、無事に完成を迎えました~~。

南庭に面した深い軒下空間が、印象的です。

外観は、シンプルながらも、堂々とした風格を漂わせています。

リフォーム前の外観は、こんな感じ↓ 元々、立派な建物だったのですが、

家の前には高さ2mほどの高い塀が立っており、さらに建物左手には、平屋建ての和室棟がくっついていました。

全体的に閉鎖的で、少し重くるしい印象。。

そこで今回、『減築』という形で、平屋建ての和室棟を壊し、その部分を駐車スペース5台分にあてました。

壊した和室棟も、ただ単に壊しただけではなく、使えるものはすべて使おうと、障子はすべて再利用。

屋根瓦も、砕いて玄関前に敷き詰めました。(1段あがった木が植えてあるところに、瓦を敷き詰めています)

照明器具、階段、ガラス戸も、使えるものはそのまま再利用しました。

ここからは、ガラッと雰囲気が一変。以前の面影はどこにもありません。

雪見障子は、既存のものを再利用しました。いい建具が残っているものですね~

障子は、必要のないときはすべて壁の中に収納されるようになっています。

落ち着きながらも、凛とした雰囲気の漂う空間です。

ちなみに、下の写真はリフォーム前。昭和な雰囲気が漂う室内でした。

上の写真と下の写真。同じ場所から撮った写真です。

まったく雰囲気が変わりました。

照明をつけると、こんな感じです。

障子やフスマをを開けたり閉めたりすることで、空間の雰囲気を、多様に変化させることができる建具の存在。

障子は光を柔らかく拡散し、生活空間に潤いと変化を持たせ、また断熱効果も十分にあります。

『和』の建具は、本当によく考えられて作られているものだなぁ~と改めて感心いたします。

また、フスマを閉めても圧迫感を感じないよう、和室とリビングとの天井を繋げ、照明も連続するように配置しました。

そのため、実際よりも広がりを感じることができるようになっています。

下の写真は寝室。既存窓に障子を取り付け、天井も部分的に1段下げ、空間に変化をもたせました。

リフォーム前の寝室↓ サッシはそのまま残し、ガラスだけペアガラスへと入れ替えました。

障子を開けると、目の前にモミジ。元々この場所に植えてあり、最高の眺めです。

今回、工事期間6ヶ月と長期に渡っての工事となりましたが、お施主さまも大満足の空間が

ここに完成いたしました。

日々、図面と格闘してくれた大工さん、現場監督さんには、心から感謝いたします。

本当に本当にありがとうございました。