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スペイン-2
『アルハンブラ宮殿』
スペインのグラダナというところにある広い広い宮殿です。(世界遺産)
じっくり見学したら丸一日あっても足りないぐらい広い。
~カルロス5世宮殿~
ルネッサンス様式の建物で、正方形の建物の中に円形の中庭があります。
1階と2階でまったく異なるデザインの変わった建物。
1階部分のでこぼこした石の壁がおもしろい◎
この建物は、1526年頃、スペイン国王カルロス5世が新婚旅行でアルハンブラ宮殿を訪れた際、
グラナダを未来のスペイン帝国の首都にしようと、当時最新のルネッサンス様式を用いてハイカラ
な宮殿を造ろうと思い立った。
・・・が、資金不足のために建設は中断。ファサードと中庭しか完成しませんでした。
中庭の中心に雨水が集まるようになっています。柱は大理石!
~アラヤネスの中庭~
池の両側にある生垣が『アラヤネス』という植物で、この中庭の名前の由来になっています。
池の水が巨大な水鏡となり、建物をより一層美しく見せています。
正面から見て、水が建物の土台スレスレにくるように床を傾斜させ、まるで建物が水の上に浮いているように
見せています。この手法は、インドの有名なタージマハールでも使われています。
イスラム教徒は灌漑技術に長けていたため、山脈からわずかな高低差を利用してひいてきた水を、このように
宮殿内の演出効果の一部として利用したのです。
建物だけではなく、鏡に映る姿や影などの表情さえも、視覚的にきわめて重要であると考えていたのです。
~ライオンの中庭~
アラヤネスの中庭のすぐ隣にあり、王様のプライベートな住空間として利用されていました。
名前の由来は、中庭の中心に12頭のライオンの噴水があることから。
が…、ただいま工事中。
中庭のまわりには、ヤシの木をイメージした細い柱が建ち並び、砂漠の中のオアシスを表現しているそうです。
柱と柱の間には、レースのような凝った装飾。壁には一面の漆喰細工!
このレースを製作するだけでも、気が遠くなるような年月がかかりそうです…
気が遠くなるような装飾は、まだまだ続き、極みの部屋へ…。
ジャーン。鍾乳石飾りの壁と天井!!
圧巻でした。美しすぎて言葉を失うとは、まさにこのこと。
この天井、なんと5416にも及ぶ断片からなる驚異の作品なのです。
四角い部屋が上部では八角形に変化しています。すばらしき職人技…。