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建築ツアー
正月早々、建築を巡る旅に行ってました。
一日目は、登呂遺跡内にある『芹沢銈介美術館』 白井晟一氏による作品です。
「建物が主張しすぎて、展示作品が目立たないじゃないか!」と美術館のオープン当日、
芹沢さんは怒って帰ったそうです。
たしかに…納得でした。
美術館自体がひとつの大きな芸術作品のようで、すごい存在感…。
ここだけ時間がゆっくりと流れているような、重厚感あふれる、とても濃い美術館でした。
二日目は、常滑にある『INAXライブミュージアム』
昨年の10月に『土・どろんこ館』がオープンし、メインの土壁は、左官 久住有生氏によるもの。
版築の外壁は厚さ80cm程あり、迫力満点!
内部にはおもしろい壁がたくさんあり、日干しレンガを積みあげたり、磨き壁があったりと、楽しい建物でした。
右下の写真は『常滑大陸』と名付けられた土の壁。今まで見たことのないような斬新なデザインでした。
三日目は、鳥羽にある『海の博物館』 内藤廣氏による作品です。
外部は黒で統一され、あっさりとしていますが、内部は大断面集成材による複雑な仮構。
連続的に見える骨組みの頂部から光が降り注ぎ、とてもキレイでした。
内藤さんの作品は、いつも構造が美しい。構造美にホレボレです。
これは収蔵庫の写真。
博物館とはガラット雰囲気が変わり、なかなか渋い空間でした。
収蔵庫も博物館と同様、アーチによる連続的な構造ですが、
こっちはPCコンクリート。
荒々しい構造が、収蔵庫の雰囲気に合っており、
見ごたえ十分の空間でした。