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伝統技術の継承

遅くなりましたが、皆様、新年あけましておめでとうございます。

年始早々、篠山の現場に通っています~。朝は-4℃まで冷え込み、足が凍りつきます>_<サムーイ

現在、間仕切り壁や天井下地など、大きな骨格部分を作り進めています。

今回の現場は、大屋根の天井納まりが最大の難関。曲がりくねった既存の丸太、竹、縄と

色々な材料が交錯している中で、丸太を見せながら天井を張っていくため大工さんは頭フル回転。

 

今回、ご主人さまも作業をお手伝いしたいということで、大工さんに教えてもらいながら材料を切ったり留めたり。

腰につける釘袋を奥様から買ってもらい、やる気満々♪ それにしてもかなりの腕前です。

まだ表に見えてくる化粧材が取り付いていないため、今は裏方の仕込み段階。化粧材の工事が始まると、私も目を

ランランに光らせてチェックしますが、今は配線工事の打合せがメインとなっています。

(今回、天井裏がほとんどないため、電気の配線ルートを考えるのが至難の業でした)

現場のすぐ横には、1100年以上も前に創建されたという古い神社がありまして、トトロでも出てきそうな雰囲気。

 

年始めということもあり、登ってみました!

正面は簡素な造り。

裏に廻ってみると・・・凝った造りの建物がありました♪

屋根がぶ厚くとても重そうに見えるのですが、屋根を支える垂木がとてつもなく細い!

ヒョロヒョロです~

しかもこの屋根、急勾配で曲線を描きながら反りかえっているため、

垂木は5段階で角度を少しずつ変えながら、納めていました。

とてつもなく手の込んだ仕事にビックリ。。。

本堂の方は2重垂木。

段をつけず1本で長い垂木にしてしまうと、この細さだと途中で折れそうですが

段をつけて2重とすることで荷重が分散され、跳ねだし長さの大きい屋根をかけることができます。

深い庇を作ろうと思うと、どうしても材が太くなり野暮ったく見えてしまうので、この細さの連続

は本当にキレイでした♪

『苦楽園の家』でこの2重垂木の方法を現代版にアレンジし、デザインした例がこちら。

 

深い軒下空間をカッコよく作れました~

それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。(なな&みう)