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丹波篠山ー古民家リフォーム工事開始
丹波篠山-古民家リフォームの工事がいよいよ始まりました!
平屋建て、60坪弱の大きさです。
まずは解体工事。天井板や必要のない壁をすべて取り払い、全体像が見えてきました。
もちろん壁はすべて土壁、下地は竹を編んで作られており
昔の建物は手間暇かけていい仕事をしているなぁ~と、感慨深く解体作業を見守っていました。
ただ、いつも梁の高さが問題!! 梁下で1730mmしかありません。
昔の人は身長が低かったためこの高さでもよかったのですが、背の高いご主人は何度も頭をぶつけ
生活するのに支障が出るということで、床全体を下げ調整していくことになりました。
結構大掛かりな工事です。ただ単に床を下げればいいという話ではなく、床下の足元部分でも
ガッチリと木を組み、柱同士を繋ぎ構造的に安定させます。
現代の木造新築工事とは、まったく作り方や考え方が違いますので、大工さんと相談しながら
慎重に進めていきます。
ジャジャーン ♪ 幾重にも重なり合った梁と茅葺きの大屋根。めちゃくちゃカッコイイ~~
さすがに茅葺きをそのまま見せることはできませんが(ゴミや埃が落ちてくるため)、なんとか斜め屋根の太い丸太だけは
見せたいので、工務店社長と話し合いましたが、下地をどうつけるか、丸太梁に巻かれた縄をどう処理するか等、施工は
とてつもなく難易度が高いようです。
設計者は気軽に丸太を見せて納めて欲しい~と言うけど、めちゃくちゃ大変なんやぞ!と喝を入れられましたが、実現する
ための施工方法を真剣に考えてもらい、何とかなりそうです^^
2人の話し合いを横で聞いていたお施主様から、設計だけでは家は建たないのね~と核心をついたコメントをいただき、
まさにその通りでございます。設計者と施工者、二人三脚で力を合わせ初めて美しい建築が誕生するのです。
さて、外を見渡すと現場前の畑には、大量の黒枝豆!!ウヒョー
今まさに収穫時期 ♪ 大きな豆がどっさりとついた黒枝豆をいただきました♪♪
丹波の黒枝豆は味が濃くて本当に美味しい!お施主様、美味しい枝豆ありがとうございました。
そして周辺では、収穫後の葉っぱや枝が野焼きされており、煙がモックモク。のどかな風景ですが・・・
帰る頃には、服や髪の毛がスモークされすごい臭いになっていました。あと、解体現場にいると
顔はもちろん鼻の中まで真っ黒になります。工事現場あるある~(笑)