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建築中

現場のあれこれ話~伊丹市新築住宅~

伊丹市『香居』~工事の進捗状況~

玄関前にポーチ兼テラスを作り、深い深い軒下空間を作りました。

(新しい設計をするたびに、この軒下スペースが、どんどんどんどん広くなってきています)

南側の強い陽射しをここで一旦受け止め、柔らかな光を室内に届けようという目論見です。

ダイニングスペース。造り付けの家具を今から製作していきます。

じつはここ、当初の設計では、「こもり感」を演出しようと、低めの高さで平らな天井にしていました。

しかし、建物が上棟し、現場で空間のイメージを膨らまそうと歩き廻っているうちに、やはりここは斜め天井

の方がいいのでは!という結論に達し、きゅーきょお施主様に事情を説明し、変更させていただきました。

空間に変化が生まれ、とってもいい雰囲気に♪ 大正解でした!!

そしてこちらは、洗面+ユーティリティースペース。壁にはタイルを張ります。

壁からポツポツと飛び出ているのは、水栓用の配管。

この位置も明確に決まっており、図面内に寸法をきちんと記載し、後は職人さんにお任せしていたのですが、

現場に行った際、いつもは気にならないはずが、このときに限って何かフト気にかかり(虫の知らせでしょうか)

実際に寸法を測ってみると。。えーーっ2cmもずれてる!!(大激怒!)

壁がクロス貼りのときは、2cmずれていても、そこまで影響がないため、まぁこのままでもいいか、

となるのですが、タイル張りのときは、絶対にズレは許されません。その理由は・・・

この写真のように、タイルを張ると必ず目地が出てくるため、この目地をどうデザインするかが設計者の腕の見せ所!

(こう思っているのは、私だけかもしれませんが^^)

壁にタイルを張る=キレイな割り付けを考えるために、膨大な時間がかかり、さらにここに水栓等の設備機器が

上手く納まるよう、目地の割り付けと合うよう、調整を繰り返していきます。

そうしてようやく、水栓は絶対にこの位置しかない!という場所が決まり、それを図面に書き込み、職人さんにお伝えします。

それが何かの勘違い、手違いが起こり、図面とはズレてしまったというわけです。

たまたま現場に職人さんがいたため、すぐに手直しをしてもらいましたが、なんで2cmぐらいでやり直しや~?と、ことの重大

さに気づいていませんでしたが、こちらのこだわりを説明すると、納得していただきました。

かなり細かい話ですが、毎日こんなことをひたすら考えながら、図面を描いています。

キレイに納まったときは達成感がすごいため、この緻密な設計、おもしろ過ぎてやめられません~