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四君子苑

先日、京都にある『四君子苑』春の特別公開に行ってきました~

この建物は、茶苑と数寄屋造りの建物(旧北村邸)で、京数寄屋の名棟梁と謳われた北村捨次郎の晩年の作品で、昭和19年に完成。

また、昭和38年には近代数寄屋建築の大家『吉田五十八(建築家)』により、母屋が建替えられました。

ちょうど新緑の季節で、ミドリがとても綺麗でした。床に敷詰められた石も見事っっ!自然の石をパズルのように組み合わせて張って

います。こちらが、現代風に建て替えられた方の内部。

スッキリとした数寄屋建築のデザインです。

また、この当時では珍しく、障子やアルミサッシ等の建具は、天井の高さいっぱいまであります。

こちらの洋室は、天井高さが3m以上あるのですが、ここも、庭に面する部分は、天井まである大きな建具を使用しています。

とても開放的ですね~。コーナー部分に柱がないため、さらに開放的です。(木造では、こんなことできません)

じつはこの建て替えられた建物、コンクリート造なのです!!

コンクリート造に見えないよう、細心の注意を払ってデザインされているため、違和感なく納まっています。サスガです。。

ここから下の写真は、当時のままの、名棟梁によってデザインされた建物です。

当時といっても、やぼったい感じはまったくなく、現代でも通用するような見事なデザインです。

特に、ここの手すりのデザインがお気に入り♪

コーナーに柱がないので、とても軽やかです。浮いているように見えます。

床も木目を浮き出して仕上げる『浮造り仕上げ』で、カッコイイ♪

美しいデザインは、本当に何年経っても色あせないものなんだなぁ~と、改めて思いました。