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数寄屋造り

先日、福井のイベントに参加した際、ちょっと寄り道で、『養浩館(ようこうかん)』という建物を

見学してきました。JR福井駅から10分ほどのところにあります。

本当は、建物のすぐそばまで、巨大な池になっており、鯉もたくさんいるはずだったのですが

ここ何週間かにわたり、池のお掃除中らしく、水がほとんどありませんでした。

ずっしりと重たい屋根を支えるための壁はなく、外周部は、すべて障子で仕切られています。

上部が重く、下部は軽やか。数寄屋建築の特徴の1つですが、 この何とも言えないアンバランスな感じが、

とてもカワイク思えました。

近づいて見ると・・・

ヒャ~~軒下空間は、やっぱりカッコイイ!!!

中のような外のような、この曖昧な空間構成は、日本建築特有の造り方です。

縁側のカドの部分も、キレイに納まっていて、美しい~

天井はサワラ(魚ではなく、木の名前)の板を張っており、竿縁は、漆塗り。

この部屋の欄間が、たまらなくカワイかったのです。コレコレ↓

「山ウコギ」という名前の木の、皮付き小枝を組んだもので、枯淡の極みともいえるこのデザイン。

遊び心もあって、とても気に入りました♪自然の枝をそのまま利用するって、オシャレですよね~

どこを見ても、障子や襖といった建具で構成されています。

開けたり閉めたりすることで、自在に空間を変化させることができ、改めて、日本建築の

柔軟な構成手法に、頭が下がる思いでした。

昔の建物から学ぶことは、まだまだたくさんありますね。