blog

カテゴリー:

ブログ

古民家リフォーム完成写真-1

今年の7月末から工事をしていた、古民家リフォーム。ようやく完成を迎えました~

今回、ご夫婦お二人だけの生活ということもあり、1階の一部分のみのリフォームです。(1階右半分は、増築)

南側の庭に面してダイニング・キッチンがあり、窓を開けるととても開放的です。

しかし、既存の梁や屋根の関係上、ここの窓は、高さが1.75mしかとれず、天井も1番低いところで1.9m

ほどしかありません。通常よりもかなり天井が低いのですが、窓を横長に大きくとることにより、まったく圧迫

感を感じず、逆にとても落ち着く、居心地のよい空間となっています。

軒の出も深く出しているため、開口部廻りの光が、とてもキレイに見えます。現在、追加工事で縁側を製作中。

ダイニングスペースの横は、ご主人の寝室スペースです。

障子で間仕切れるようになっており、障子を開けると、ダイニングと寝室スペースが一体的な空間となります。

また、小さいスペースでも広がりを感じれるよう、鴨居の上部をオープンとし、天井を連続させています。

こうすることで、視覚的に広がりが生まれ、実際よりも広く感じることができるよう工夫しました。

斜めの天井部分は、簾を、平らな天井部分は、焼竹の網代を張っています。

写真左側にある襖の奥は、既存のまま残しています。欄間も既存のままです。色合い等、違和感なく馴染んでいます。

障子を開けたときは、木々の緑が眼前に飛び込び、障子を閉めると、木々の影が美しい模様となって浮かび上がります。

障子の開け閉めだけで、こんなにも室内の雰囲気が変わるものなのですね。

燦々と光が降り注ぐ明るい空間もいいですが、陰翳のある落ち着いた空間もまたいいなぁ~と思う瞬間でした。