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こだわりのタイル
現在工事中の、古民家リフォーム。今回、タイルにもこだわっています~。
これは洗面カウンターの立ち上がり部分に張るタイル。
窯変釉による自然な色むらがあり、とても味わい深い一品です。
しかし1枚1枚、色の出方が異なるため、タイル屋さんにお任せ!では、後々、自分自身が後悔するため
事前に色のバランスを考え、張る順番を決めておきました。
小さなことですが、随所にこうしたコダワリがあり、すべての細かい部分において、いつも予定調和的に
決めています。私はいつも、『空間』を音楽に例えながら現場を見て回っているのですが、どこかおかしな
箇所や、配置や色に違和感があると、その空間全体が、不協和音を奏でているのを感じるのです。
ちょっとしたことがキッカケで、すぐに空間の質は不快なものへと変化していきます。
そのため、いつも現場ではアンテナを張り巡らし、おかしなところがないか、チェックしまくっています。
さてさてお次は、トイレの床に張ったタイル。
少し玄人好みの一品ですが、こちらも強い窯変の色むらが楽しめます。また、タイル自身の厚みもしっかりとあるため、
タイル特有の冷たく硬い、というような印象はまったくなく、ふっくらと柔らかな質感が感じられます。
天井は桧の網代張り、壁はグレーに光沢がかかったような和紙を貼っています。
照明は秋田杉を用いた、こだわりの器具です。
毎回のことなのですが『トイレ』という小さい空間には、なるべく質のよい、贅沢な材料を使うようにしています。
小さなスペースだからこそ、材料の質感がいつも以上に間近で見え、手を抜くと、一気に安っぽくなってしまいます。
目に近いところには、上質なものを!がテーマです。
そして、今日からダイニングテーブルを製作しています~。
まだ何も仕上げていないため、汚~い板ですが、クリの無垢板です。
これからどんな風に様変わりするのでしょうか。楽しみです~