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野間の家-完成写真3

『野間の家』完成写真、第3弾~。2階部分の写真です。

LDKの扉を開けると、大空間が広がります。今回の最大の見せ場は、なんといってもこの天井!

構造の垂木をそのまま見せ、迫力ある仕上げとしています。

天井が高いながらも、色のトーンを抑えているため、どっしりと落ち着いた空間となっています。

そして今回、あえて空間に陰影を作るよう、光の入り方を検討しています。

すべてが明るい空間、というのもいいですが、少し暗いところ、光が入り明るいところ、とメリハリをつけることにより

空間に奥行が生まれ、実際よりも広く見えたり、影があるからこそ差し込む光が余計に美しく見えたりと、

より豊かな空間が生まれる仕掛けを試みました。

キッチンは、『CUCINA』さんの、オーダーキッチンを採用。世界でたった1つの完全オリジナルキッチンです。

ステンレスの天板が、鈍い光りを放ち、今回の空間にはとてもマッチしているように思います。

そして、気候のよいときは、大きな掃き出し窓を全開にすることにより、デッキスペースと室内が一体となります。

すぐ横にはお隣さんのお家が隣接しているのですが、デッキを壁で囲い、目線をずらすように開口をあけることにより、

プライバシーは守られながらも、開放的な空間となっています。

子供室-1。扉の向こう側まで窓を連続させ、(鏡ではありませんよ^^)少しでも視覚的な広がりを出すよう工夫しています。

子供室-2。上部にロフトをつけ、立体的に楽しめる部屋となっています。

机や本棚等は、家の雰囲気に合わせ、すべて造り付けの家具としました。

2階のトイレ。

間接照明の光が、落ち着いたトイレ空間を演出します。

そして今回、物干し竿の受け金物も、家の雰囲気に合わせスチールで作りました~

我ながらカワイイ出来栄えです♪

美しく、奥行のある天井。

写真撮影は、『フォトオフィスジュエ』の森本大助さんによるものです。

施工は毎回お世話になっている、『南部建築工務』さん。

今回、建物形状がとても複雑で、今までにないぐらい施工に時間がかかり、職人さんは、本当に苦労の連続でした。

その中でも特に、この建物のメインである木工事を担当していただいた大工の西口篤志さん、園生さんには大感謝しております。

細かい図面と常ににらめっこし、最後まで設計者の意図を理解し、本当に忠実に造り上げていただきました。

職人さんの技術力がなければ、ここまで完成度の高い濃密な空間は絶対に完成し得ません。最高の仕事をしていただきました。

本当に本当にありがとうございました。