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竹中大工道具館

に行ってきました~。10月4日にリニューアルオープンし、子供はもちろん大人も楽しめる博物館です。

まずは、銅板葺き屋根の堂々とした門構えがお出迎え。

そして門をくぐると、宙に浮いているかのような、軽やかな建物が現れます。

この建物は、ほとんどが地下に埋まっているため、外から見ると平屋建てに見えます。和風建築は、平屋建てが最高に美しいです。

軒も深く出ており、素直にカッコイイ!!

この博物館の面白いところは、実物大の模型が多数展示してあり、下の写真は、なんと!茶室のスケルトン模型!

模型と言っても、全部、本物の木や竹で作られており、実物大なので、中にも入れます。

壁の中の仕組みがとってもよくわかり、かなりの見ごたえがありました。

そして、この扉!!!圧巻。。

無数の細か~い細か~い組子が合わさって作られており、超人技としか思えません。 日本の技術は、本当に素晴らしいです。。

その他、屋根の実物大模型や、たくさんの継手の模型。 右下の写真は『回転式鎌継』という継手で、超複雑な構造になっていて

まったく理解不能でした(笑)

木の3Dパズルですね。

実際に触れるので、外したり嵌めこんだりできるのですが、簡単には外せないものもあり、かなり頭を使いました。

昔の大工さんって本当にスゴイです。

そして、階段ホールの壁は、左官の段々仕上げ!左官業界では超有名な、久住有生さんの仕事です。

ワラ入りで、風合いもとっても優しく、土の持つ柔らかな質感が表現されていますが、触って見ると意外と頑丈。

優しさを表現できるって、なかなか出来ることではないので、惚れ惚れする壁でした。

そして、下の写真。この何気ない「火灯窓」がこれまたスゴイんです!!

窓を形作っている黒い縁取りですが、通常は、木製で作って漆を塗ったりするのですが、これはなんと!左官の黒漆喰磨き仕上げ!

平らな壁を漆喰で磨くというだけでも、かなりの熟練技が必要ですが、これは、曲線。しかも細くて薄い。

ちょっとやそっとの職人さんのなせる技ではありません。

それもそのはず、これは久住有生さんの父親、久住章さん(和歌山のホテル川久の磨き漆喰で有名)の仕事なのです。

ちなみに、その有名な仕事がこれ↓

ホテル川久のロビーにある柱ですが、誰が見ても大理石にしか見えません。

ところがじつはこれ、左官の磨き仕上げなのです!!

「カルチェラサータ」というイタリアの磨き漆喰の技法を取り入れた仕上げです。

と、久住さん一家は、本当にスゴイスゴイ職人技を持っている左官屋さんなのです。

話がそれましたが、この『竹中大工道具館』

本当にとても内容が濃く、「五感に響く」展示品がたくさんあって、普通の展示博物館とは、一味も二味も違いました。

JR新神戸駅の真ん前にありますので、ご興味のある方は是非一度、足を運んでみてください^_^