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建築見学

先日、高松市でオープンハウスがあったので見学に行き、その帰り、香川県坂出市にある

東山魁夷せとうち美術館』に行ってきました~。

設計は、『谷口吉生』氏。こじんまりとした建物ですが、細部にまで行き届いた美しいディテール(納まり)は、

さすが!と言わざるをえませんでした。外壁は、青緑色のスレート張り

上の写真は建物の裏側で、まったく人目につかないところですが、スリット窓の切り取り方がじつに、美しい!!

スパッっと目地も通り、気持ちいいぐらいにスッキリしています。

そして、大きく張り出した屋根は2段構造。出幅は2m近くもありました。

比較のために、右上に古い建物の写真を載せていますが、なんとなく雰囲気が似ていると思いませんか。

現代建築でありながら、深い軒を出すための工夫や、考え方の根底に、和風建築の手法が読み取れました。

その他、細いタテ格子、美術館にしては高さの低い天井、光の取り入れ方等々、随所に『和』のエッセンスが

散りばめられていました。

じつは、谷口吉生氏の父親は、和風建築の設計で有名な谷口吉郎氏。

父親とはまったく違う作風ですが、やはりデザインの根底には同じものが流れているのだなぁ~と、

実感せざるを得ませんでした。谷口氏の建築は、本当に美しく、上品な品格が漂っています。

次回は、同じく谷口氏設計の『鈴木大拙館』(上の写真)に行きたいと思っています。