カテゴリー:
野間の家
新築注文住宅
場所 | 兵庫県伊丹市 |
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延床面積 | 134.26㎡ |
構造 | 木造2階建て |
施工 | 南部建築工務 |
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竣工 | 2015年2月 |
写真撮影 | 森本大助(フォトオフィスジュエ) |
もともとお住まいだった家を取り壊し、新しく建て替えた事例です。 特徴ある変形した敷地+角地をどう活かすか、古きよきものが好きというご要望にどう応えるか、ということから設計が始まりました。
何度もプランを考える中、四角い家ではどうにも納まりが悪く土地を有効に使えないことがわかり、敷地の形に合わせた家を造ろうと複雑な平面構成へと辿り着きました。そのため、この家には四角い部屋が1つもなくすべてが変形した間取りに。図面だけ見ると少々煩雑に見えますが、いざ室内に入ってみると意外にも面白い空間が広がり、四角い部屋では到底表現しきれないような奥行感や視覚的な広がりをも生み出す結果となりました。
1階には、敷地を通り抜けできる「通り土間」を設け、ここに車や自転車を入れ雨に濡れずにそのまま家の中に入れるよう工夫しました。また、2階にLDKを持ってきたことにより、垂木の連続が美しいダイナミックな天井を造ることが出来、5面体で構成された屋根形状も見せ場となり、複雑性のある空間が実現しました。構造体を見せた空間は本当に美しく、腕のよい職人の技があったからこそ実現したという事実に、いつまでも尊敬の念を抱き続けます。