カテゴリー:
苦楽園の家
リフォーム
場所 | 兵庫県西宮市 |
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延床面積 | 288㎡ |
構造 | 鉄骨造2階建て |
施工 | 南部建築工務 / 荒木造園設計 |
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竣工 | 2023年5月 |
写真撮影 | 冨田英次 |
築15年、重量鉄骨造のお家を柱・梁だけのスケルトンとし、全面リフォームした案件です。 もともと大きなお家でしたが、以前は建売住宅のような味気ない造り。木をふんだんに使い素材感溢れる空間にして欲しいというご要望から設計が始まりました。また、どの部屋も広くして欲しいというご要望があったため、面積以上に広がりを感じ取れるような工夫を随所に施しました。視線が遠くに抜けるような窓の配置、様々な形状・素材を使った天井、LDK内にあえて作った段差。真四角の空間では到底体験することができないような仕掛け造りにこだわることで、単調になりがちな空間に奥行と広がりを持たせました。また、森のような美しい庭も見どころのひとつ。木々の配置や樹種選びにも相当な時間を費やしましたが、庭と建築とが相まることで想像以上の広がりが生まれ、感動的なシークエンスを形造ることができたように思います。
『傳寶さんの1番の思い出に残るようなデザインをしてください』と言っていただき、かなり力を入れ思う存分デザインし、新しいデザイン的な試みもたくさんさせていただきました。設計期間1年超、工事期間1年という長期に渡るリフォーム工事となりましたが、本当にどこを見ても絵になるような細部にまでこだわり抜いた、美しい建築を完成させることができました。