カテゴリー:
京の2世帯住宅
新築注文住宅
場所 | 京都府京都市 |
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延床面積 | 260.52㎡ |
構造 | 木造2階建て |
施工 | 南部建築工務 |
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竣工 | 2019年3月 |
写真撮影 | 冨田英次 |
京都市内では珍しく角地の広い土地にお住まいで、現在ある建物を解体して建て替え、二世帯住宅にしたいというご要望でした。 親世帯・子世帯とが完全に独立した形を取り、それぞれが2階建て。2つの異なる家がくっついて建っているという、珍しい造りとなっています。建物の規模が大きいため、総2階建てのデザインとすると、見た目に圧迫感が出てしまうため、2階部分は敷地奥にのみ配置し、道路からは高さを押えた屋根のみが見えるよう工夫しました。「控え目ながら悠然と佇む外観デザイン」というコンセプトに見事成功した事例となりました。
親世帯側は「和」のデザインをふんだんに取り入れ、旅館のような趣ある雰囲気、広さよりも質のよい空間にしたいというご要望でした。LDKには内装制限がかかり、壁・天井に木を使う面積が限られていましたが、木を使わなくても「和」の雰囲気をどれだけ醸し出せるか、ということに重きを置きデザインした結果、ダブルラインの桟と照明を組み合わせた、印象的な天井デザインへと辿り着きました。
子世帯側は「白」を基調とし、明るく広く子供が元気に走り回れるような楽しい空間にしたいというご要望でした。LDKから和室、クローゼットを抜けてテラスに繋がり、家の中~外をグルグルと回れる回遊式のプランにしたことで、子供さんにとって遊びがいのある楽しい家となりました。 限られた時間の中で、デザインコンセプトの違うご要望を、1つにまとめるのに少々苦労しましたが、どちらの家もこだわりの詰まった空間が完成したように思います。