傳寶慶子建築研究所    KEIKO DEMPO ARCHITECT INSTITUTE   
  手造り感を大切に、素材のもつ美しさを感じていただけるような設計提案をしています。        HOME


2014.11.2 竹中大工道具館


に行ってきました~。10月4日にリニューアルオープンし、子供はもちろん大人も楽しめる博物館です。

まずは、銅板葺き屋根の堂々とした門構えがお出迎え。

そして門をくぐると、宙に浮いているかのような、軽やかな建物が現れます。

この建物は、ほとんどが地下に埋まっているため、外から見ると平屋建てに見えます。和風建築は、平屋建てが最高に美しいです。


軒も深く出ており、素直にカッコイイ!!

この博物館の面白いところは、実物大の模型が多数展示してあり、下の写真は、なんと!茶室のスケルトン模型!
模型と言っても、全部、本物の木や竹で作られており、実物大なので、中にも入れます。

壁の中の仕組みがとってもよくわかり、かなりの見ごたえがありました。

そして、この扉!!!圧巻。。
無数の細か~い細か~い組子が合わさって作られており、超人技としか思えません。 日本の技術は、本当に素晴らしいです。。

その他、屋根の実物大模型や、たくさんの継手の模型。 右下の写真は『回転式鎌継』という継手で、超複雑な構造になっていて

まったく理解不能でした(笑)
木の3Dパズルですね。

実際に触れるので、外したり嵌めこんだりできるのですが、簡単には外せないものもあり、かなり頭を使いました。

昔の大工さんって本当にスゴイです。

そして、階段ホールの壁は、左官の段々仕上げ!左官業界では超有名な、久住有生さんの仕事です。
ワラ入りで、風合いもとっても優しく、土の持つ柔らかな質感が表現されていますが、触って見ると意外と頑丈。

優しさを表現できるって、なかなか出来ることではないので、惚れ惚れする壁でした。

そして、下の写真。この何気ない「火灯窓」がこれまたスゴイんです!!

窓を形作っている黒い縁取りですが、通常は、木製で作って漆を塗ったりするのですが、これはなんと!左官の黒漆喰磨き仕上げ!

平らな壁を漆喰で磨くというだけでも、かなりの熟練技が必要ですが、これは、曲線。しかも細くて薄い。

ちょっとやそっとの職人さんのなせる技ではありません。

それもそのはず、これは久住有生さんの父親、久住章さん(和歌山のホテル川久の磨き漆喰で有名)の仕事なのです。

ちなみに、その有名な仕事がこれ↓
ホテル川久のロビーにある柱ですが、誰が見ても大理石にしか見えません。

ところがじつはこれ、左官の磨き仕上げなのです!!

「カルチェラサータ」というイタリアの磨き漆喰の技法を取り入れた仕上げです。

と、久住さん一家は、本当にスゴイスゴイ職人技を持っている左官屋さんなのです。


話がそれましたが、この『竹中大工道具館』

本当にとても内容が濃く、「五感に響く」展示品がたくさんあって、普通の展示博物館とは、一味も二味も違いました。

JR新神戸駅の真ん前にありますので、ご興味のある方は是非一度、足を運んでみてください^_^

2014.10.29 無垢の板


大きな1枚板を買いに、京都の材木屋さんへ行ってきました~。

『タモ』という木で、長さがなんと3.8m!!巾60cm、厚みもシッカリ6センチあって、木目もとってもキレイ。

タモの無垢板で、ここまで長さのある材料には、めったにお目にかかれません。

造り付けのTV台に使う予定です。迫力のある1枚板です。

お次は、ウォールナットの1枚板。
ダイニングテーブルに使えそうな大きさですが、今回は、3分割にして手洗いカウンターなどに使います。

通常、家具屋さんなどでウォールナットの1枚板を買うと、普通に40~50万円します。

先日、家具屋さんで見たものは、1枚板ではなく、3枚の板をつないだものでしたが(厚みも3cm程度でペラペラ)、

それでも20万円ほどしていました。

それがなんと!ここの材木屋さんで購入すると、1桁台のお値段でした♪安い!!!

いつも、あまりの安さに驚きの連続です。

『商品』として世の中に出回る前の、「材木屋さん」で購入するメリットはここですね。

いい買い物ができました◎◎
2014.10.18 天井板


伊丹市で工事を進めている『野間の家』。 現在、玄関前の天井を施工中~。

全面、杉板張りでとってもキレイ♪

いつもは、この優しい雰囲気のナチュラルな色のままにしておくのですが、今回は『渋くカッコイイ』がコンセプト。

というわけで、全面、黒い塗装で仕上げました~。
塗装をした方が、木目模様がより一層引き立ち、写真で見るよりもかなりカッコイイ仕上がりです♪

今回、2日間にわたり、塗装のお手伝いをしたのですが、ずーーっと上を向いての作業なので、

首が・・・ムチウチ状態になりました。イタタタタ>_<
↓塗装前。これはこれでキレイなのですが、今回のイメージはやっぱり「黒」。黒い空間は、なぜかワクワクします。
2014.9.20 屋根施工中


『野間の家』 今週に入ってから、屋根葺き工事が始まりました~。

今回、『瓦棒葺き』という少し変わった!?葺き方に初挑戦!

といっても、特に目新しい葺き方ではなく、昔はよく使っていたみたいですが、

ここ最近はまったく流行っていないらしく・・・(笑)

この屋根は20年近くしたことがないなぁ~と、言われてしまいました。。


えーーーっっ。。

個人的には、この骨太な感じがとてもカッコイイなぁ~と思っているのですが、

最近では、下の写真のような少し細い棒の『立平葺き』というのが一般的です。
写真で見ると、棒が太いか、細いか、だけの違いのように見えますが、じつは

施工方法がまったく違うのです。

細い棒の『立平葺き』は、パタパタパタと屋根材をつないでいくだけなので、とっても簡単。

すぐに終わります。ところが、この一昔前に流行った『瓦棒葺き』は、棒の1本1本を

「ガチャ」と言われる機械で、挟み込んでつないでいきます。

最近では、あまりお目にかかれない光景なので、見ている側は感動ですが、
実際は、腕が筋肉痛になりそうなぐらいの労力と手間がかかり、とってもとっても大変なのです。

この挟み込み作業、1回で終わればいいものの、なんと!同じ作業を2回も繰り返します。

しかもこの屋根、急勾配ですべり落ちそうなので、足で踏ん張っていますが、かなり危険。

そしてさらに今回は、追い打ちをかけるように、屋根形状が複雑!!

4種類の異なる角度の屋根が、1ヶ所で合わさり、大変なことに。。
ん・・・見ているだけで、ややこしい。

「板金屋さん、こんな設計してごめんなさい」と謝ると、それを横で聞いていた大工さんは、

「この屋根の下地を作るのも大変やったんやぞ!!!」と、怒りモード。

ご、ご、ごめんなさい。。

すべての職人さんに手間ヒマかけさせてしまっています>_<


しかし、パネル化され簡単に施工できるものは、出来上がっても特に感動はしないのですが

『職人技』が必要な、簡単には仕上がらない昔ながらの工法は、出来上がると深みがあって、

その苦労の跡というか、ちょっと言葉では上手く説明できないのですが、

こちらに訴えてくるような、「何か」が感じとれるのです。
毎回、時代遅れ?と言われる材料や工法をよく使いますが、個人的には、こちらの方が好きなのです。

上の写真は、屋根の一番高い部分に、空気の流れる「換気棟」を取り付けているところ。

ここだけは、最新のものを取り入れています。

いつも、職人さんには多大な手間と苦労をかけさせていますが、その苦労はきちんと報われ、

毎回素晴らしい建物が完成しています。

私の設計は、この素晴らしい職人さんたちの苦労の結晶で出来上がっていると言えます。

私が現場に行くと、「ややこしい姉ちゃんが来た」と毎回言われ、チェックも細かいので嫌がられますが(笑)

今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いしま~す^^
2014.9.10 上棟しました


伊丹市で工事をしている『野間の家』 8月中旬に無事、上棟しました~。

このお家、屋根形状がとても複雑で、プレカット(機械)では対応できないとういうこともあり、

ほとんどが大工さんによる手加工での仕事となりました。

20日経って、ようやく屋根の下地が完成。(通常は1日で終わります)

天井部分は、吉野杉の垂木あらわし仕上げ。これから黒く塗装をします。

『木』本来の力強さが伝わってくるような空間です。
構造材がそのまま見える仕上げ。飾らない『素』のままの空間ですが

隠すところがないというのは、色々と気を使わないといけない部分がたくさんあり、釘や金物が見えないように、

そして屋根からの熱、雨音等の問題も、普段とは違う考え方で対処しないといけないのです。
それにしても、この連続した木の迫力には、ぞくぞくします。

無垢の素材がもつエネルギーはやはり凄いなぁ~と改めて実感しました。
2014.8.24 残暑お見舞い申し上げます


まだまだ暑い日が続きますが、皆様、体調にはくれぐれもお気を付けくださいませ。

 
軒裏にこだわった美しい屋根を設計しました。

勝手口横のちょっとしたスペースも、さりげなくデザインしています。

流行り廃りに関係なく、いつ誰が見てもすっと心に入ってくるような、そんな『自然な美しさ』が大好きです。

2014.8.8 「竹内海苔」訪問


昨年の9月にオープンした、松原市『竹内海苔』店へお邪魔してきました~。
竣工当時、ヒョロヒョロしていた黒竹は、フサフサに。
大きな杉の1枚板で製作した扉が印象的です。

扉の裏側はこんな感じ。
木が反るのを防ぐため、裏側には横桟を入れないといけないのですが、ただただ桟を入れただけ、というのでは面白くないため

2本、1本、3本・・・とリズムをつけ、横桟をデザインしました。

真ん中の3本ある桟の端には、取っ手を作り、違和感なく、さりげなく、そして機能的なデザインとしています。

このデザイン、結構よくできたとなぁ~と自画自賛のディテールです◎カワイイ◎

2014.7.22 「野間の家」工事始まりました


伊丹市で新築住宅の工事が始まりました~。現在、基礎の鉄筋が組みあがったところ。
敷地の形状に合わせ、建物は真四角ではなく、5角形の変わった形状となっています。

木造2階建てですが、3階建てでも建つかのような、ガッチリとした基礎の配筋を組んでおり、

下見に来ていた水道屋さん、電気屋さんはとても驚いていました。
ここのお客さまと初めてお会いしたのは2012年の9月。当事務所のホームページを見てご連絡いただきました。

あっという間に、2年近くが過ぎてしまいましたが、基本設計、実施設計とじっくり時間をかけさせていただき、

デザイン的にもかなり力が入っています。

まだまだ煮詰めていくところはたくさんありますが、今から完成がとても楽しみです。

お盆明けに上棟予定。

同時進行で、1戸建て全面リフォーム工事(尼崎市)も始まります。
2014.6.30 建築見学


先日、高松市でオープンハウスがあったので見学に行き、その帰り、香川県坂出市にある

『東山魁夷せとうち美術館』に行ってきました~。
設計は、『谷口吉生』氏。こじんまりとした建物ですが、細部にまで行き届いた美しいディテール(納まり)は、

さすが!と言わざるをえませんでした。外壁は、青緑色のスレート張り。
上の写真は建物の裏側で、まったく人目につかないところですが、スリット窓の切り取り方がじつに、美しい!!

スパッっと目地も通り、気持ちいいぐらいにスッキリしています。


そして、大きく張り出した屋根は2段構造。出幅は2m近くもありました。
比較のために、右上に古い建物の写真を載せていますが、なんとなく雰囲気が似ていると思いませんか。

現代建築でありながら、深い軒を出すための工夫や、考え方の根底に、和風建築の手法が読み取れました。

その他、細いタテ格子、美術館にしては高さの低い天井、光の取り入れ方等々、随所に『和』のエッセンスが

散りばめられていました。
じつは、谷口吉生氏の父親は、和風建築の設計で有名な谷口吉郎氏。

父親とはまったく違う作風ですが、やはりデザインの根底には同じものが流れているのだなぁ~と、

実感せざるを得ませんでした。谷口氏の建築は、本当に美しく、上品な品格が漂っています。
次回は、同じく谷口氏設計の『鈴木大拙館』(上の写真)に行きたいと思っています。
2014.6.15 掲載されました


久しぶりの更新です。。

4月に悪戦苦闘してパソコンをバージョンアップしたものの、今まで使っていたHPソフトが使えなくなり、そのまま放置していましたT_T

コラムを楽しみにしてくださっていた方々には、大変ご迷惑をおかけしましたが、ようやく、なんとか再開しました☆☆

さてさて先日、『現代日本の建築』という本に、昨年秋に完成しました「竹内海苔店」が掲載されました~

300ページもある、図鑑のような分厚~い分厚~い本です。大型書店で絶賛発売中🎵

178ページ目に掲載されています↓こんな感じ。
この本、お値段がとっても高く、なんと!1冊、1万5千円もするのです(誰が買うのだろう・・・)

ご興味のある方は、本屋さんで立ち読みしてくださいね^^
2014.3.10 全面リフォーム写真3


堺市で工事をしていた、1戸建て全面リフォーム。写真 PART-3です。
既存の松が、とてもよく似合う外観へと生まれ変わりました。高級旅館のような雰囲気です。

下の写真はリフォーム前。基本的な造りは、まったく同じ。屋根も既存のままです。

門や玄関までのアプローチを以前よりも広く取ったため、高級感が増し、堂々とした造りとなりました。

あとやはりポイントは、格子でしょうか。(最近、格子にはまっています)

道路からの目線を遮り、外観上のアクセントにもなっています。

全体的にスッキリしながらも、風格のある住宅が完成しました~。
2014.2.7 全面リフォーム写真2


堺市で工事をしていた、1戸建て全面リフォーム。写真 PART-2です。

2階のセカンドリビングと寝室。障子を入れることで、『ほどよい明るさ』の光が、室内に充満します。
障子はすべて、吹き寄せ格子のデザイン。

柿渋色の和紙貼り建具が、アクセントに。

ダイニングテーブルは、『栓(セン)』という木の1枚板。(この樹種でここまで大きな板は珍しいそうです)
京都の材木屋さんまで一緒に買いに行き、思い出いっぱいのテーブルです。

初めてお施主さんと出会ってから、リフォーム完成まで丸2年という長いお付き合いでしたが

その間に色んなところへ出向き、実際に材料を目で見て確かめ、相当の時間を費やして吟味し続けました。

工事は終わっていますが、明日もまた一緒に椅子を選びにいきます。

1つの現場ごとに、材料を1から吟味し続けることの大切さを、改めて考えさせられた気がいたします。
2014.2.4 全面リフォーム完成


堺市で工事をしていた、1戸建て全面リフォームですが、1月末にようやく完成を迎えました~祝!

我ながら、上出来^^(笑) 落ち着いた『和』の空間です。

まだ外部の階段や庭等、未完成の部分が少しありますので、一部のみの写真です。
要所要所に障子を用い、柔らかく拡散した光を、内部に取り込んでいます。

茶色いイガグリみたいなものは、信楽焼の照明器具。これがまたカワイイ。。

今日現場に行くと、玄関廻りの床を張っていました。
『玄昌石』という黒い石を張っています。高級感があって、カッコイイ!

写真撮影がまだ途中ですので、また出来次第、UPしたいと思います。
2014.1.3 竹内海苔-完成写真


皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年の9月に竣工いたしました『竹内海苔』の写真を、ようやくUPいたしました(汗)

下の写真をクリックすると、写真集が見れます↓
数奇屋建築の意匠をふんだんに取り入れ、相当手間ヒマかかりましたが

職人さんたちの奮闘により、無事に完成を迎えることができました。

最後まで妥協することなく、お付き合いしていただいた『南部建築工務』さんに、感謝いたします。

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